バランスが崩れていく
介護業界で仕事をしていて、「高齢化社会が進んでいっていることを実感している」という方も多いと思います。「これからは、ますます高齢者が増えるだろう」と考え、介護業界の道へと進んだ方もいるでしょう。そんな方の中には、「この先介護業界はどんな風になってしまうのだろう?」と不安に感じている方も多いかもしれませんね。
高齢化社会というと、「どうして高齢者が増えると、そんなに問題が起きるの?」と不思議に思っている方もいると思います。確かに、高齢者が増えたからと言って負担を感じていない方もいるでしょう。しかし、国全体を見てみると、高齢者が増えることで社会保障財政のバランスが崩れてしまい、私たち一人一人の負担が大きくなってしまう可能性があるんですよ。日本では、保険料を納めていることで、老後は年金をもらって生活をすることが出来ます。この年金は、若い頃に保険料を収めていたから得られるもの。年金として支払われているお金は、若い方が現在納めている保険料で賄わることになりますが、高齢者の数と比べると保険料を納めている数の方が少ないため、保険の収支のバランスが崩れ、国の財政を圧迫していることになります。ということは、今後若い世代の保険料が高くなってしまう恐れがあるということになります。
また、介護業界では介護の世界で働く人よりも高齢者の方が増えることになりますから、需要と供給のバランスが崩れてしまう可能性があるでしょう。